東日本大震災

南三陸で伝統の「寄木ささよ」 子供が大漁や安全を歌って祈願

【東日本大震災】南三陸で伝統の「寄木ささよ」 子供が大漁や安全を歌って祈願
【東日本大震災】南三陸で伝統の「寄木ささよ」 子供が大漁や安全を歌って祈願
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 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の歌津寄木地区で15日、伝統の「寄木ささよ」が行われた。小、中学生男子6人が「福来旗」と呼ばれる大漁旗を背負い、「♪あらよう 漁のある浜だ おめでたいやな みなといり」などと「大漁唄いこみ」を歌い、地区の約40戸をまわった。

 寄木ささよは同地区で毎年この日に大漁と海上安全を祈願する伝統行事。男子だけが参加でき、約250年の歴史があるという。

 各戸では子供に御神酒や菓子などのご祝儀を渡し、子供のうち年長者の「大将」が分配するしきたり。配り方には大人も口出しできないといい、これは船頭が船子に漁獲を分配する様をまねたとされる。

 寄木ささよの保存会の畠山鉄雄さん(71)によると、寄木地区では震災で全世帯のうち8割が被災。多くが避難せざるを得なくなったが、途絶えさせることなく続けてきた。

 大将役を務めた中3の畠山楓斗さん(15)は今年で引退。「震災で人は減ってしまったが、伝統は途絶えてほしくない。下の代にも良さが伝わるといいな」と話した。

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