新潟県や新潟市のまとめによると、11日からの大雪による人的被害は県内で67人に上り、うち3人が除雪中に亡くなった。道路の陥没などの被害も多く、農業や漁業にも影響が出た。
新潟市内の被害は15日午前10時時点の集計で死者1人、重傷1人、軽傷47人。県内の他地域は午後3時半現在で死者2人、重傷6人、軽傷10人。
農業関係の被害はパイプハウスなどの破損が新潟、燕、糸魚川の各市で計8棟あり、県農業大学校(新潟市西蒲区)では稲作ハウス5棟が倒壊した。
漁業では新潟、上越両市で個人所有の漁船10隻が沈没。うち3隻は引き上げ、残りも近く引き上げる。三条市の五十嵐川漁協所有のサケ養殖施設では、停電で稚魚が160万尾死んだ。
倒木や路面の陥没などで全面通行止めとなったのは16路線19カ所。全面通行止めは15日午後4時現在、長岡市宮本-柏崎市西山町別山の県道など5路線5カ所で続いている。