英ガーディアン紙がタブロイド判に 経費節減、印刷は他社に委託

 【ロンドン=岡部伸】英高級紙ガーディアンは15日、ベルリナー判(縦47センチ、横31・5センチ)から小型のタブロイド判(縦40センチ、横28・5センチ)に変更した。同紙は、広告収入の激減に伴う経費削減のためと説明している。

 リベラルな論調で知られる同紙は1821年創刊。2005年4月に約34万部あった発行部数は、昨年4月には約15万部に減少した。英国では大衆紙のみならず、最古の歴史を誇る高級紙タイムズもタブロイド判を採用。ガーディアン紙は、印刷をタブロイド判の他社に委託し、2005年から採用してきたベルリナー判の紙面を小型化することで、今後3年間で赤字を解消し生き残りを図るとしている。

 英国では新聞メディアの急速なデジタル化で広告収入が激減。16年3月には高級紙インディペンデントが紙での新聞発行をやめデジタル版に移行している。

 独自の調査報道で定評があるガーディアン紙では、経費と時間がかかる調査報道を維持するため、読者に財政支援を訴える一方、ネットでは無料で記事を提供している。販売収入の割合も比較的大きく、「質の高い、独立したジャーナリズムに変更はない」(キャサリン・バイナー編集長)と新聞発行は継続する方針だ。

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