2018年の国会論戦は、どうあるべきか。元NHKアナウンサーである自民党の和田政宗参院議員と、元経産官僚で「国会の爆弾男」として知られる日本維新の会の足立康史衆院議員が、一部野党と左派メディアの姿勢を批判しつつ、「真に求められる政治」について提言した。(夕刊フジ)
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足立氏「昨年の『モリカケ騒動』は、無責任野党と偏向メディアの連携が招いた結果だった。今年は、同様なことを再び起こさないために、戦わなければいけない」
和田氏「事実に基づいて分析し『国家と国民を守るために何が必要か』ということを提示するのが、メディアやジャーナリズムの役割として極めて重要だ。今の一部報道は『政府批判ありき』になっている」「朝日新聞は17年5月9日朝刊で、森友学園が『安倍晋三記念小学校』の設置趣意書を国に提出したと報じたが、誤りだった。裏取りすれば、すぐに分かる話だ。公正なジャーナリズムであれば、確認できないうちは記事にしない。17年は『ジャーナリズムが死んだ年』の元年だ」
足立氏「私は20年間、霞が関にいた。行政の実務を知る者からすれば、森友学園と加計学園のいずれのケースも、疑獄事件にならないことは初めから明らかだった」
和田氏「私も、資料や取材に基づき、『政治家の関与は、まったくない』と指摘してきた」
足立氏「森友学園の件は、詐欺罪に問われている前理事長夫妻に恫喝(どうかつ)された公務員がびびった。これが、ことの核心だ。加計学園の方も、行政の岩盤規制に穴を開けるために調整や根回しがあっただろう。いずれも、行政手続き上の課題といった次元で、『疑獄事件だ』と騒ぐのは、失笑ものだ」