東海の議論

ゼロ戦展示で論議「戦争美化になる」「史実を隠すな」 愛知県が苦肉の暫定展示 

 一方、戦闘機搭乗員を養成した海軍飛行予科練習生として終戦を迎えた岐阜県多治見市の鈴木道郎さん(87)は「ゼロ戦に乗るのが憧れだった。純粋に家族や友人、恋人らみんなの日本を守りたかった。戦況も差し迫ると、優秀な人ほど訓練もそこそこに出陣していった」といい、「戦争なんていいわけがない。史実を覆い隠すことは彼らまでも隠してしまう。そんなことはできない」と話した。

 展示に際し、大村秀章知事は「当時の日本の航空技術の高さを象徴すると同時に、愛知で生まれた機体であり、展示にふさわしい。改めて平和や戦争について考える機会にしてほしい」と述べている。

 人気を集めるゼロ戦だが、館内には、古今東西の名機の模型を並べた「名機100選」や飛行機作りの歴史が上映される3D大型シアター、飛行疑似体験ができるフライトシミュレーターなどもある。

 運が良ければMRJの試験機も見られる名古屋空港の滑走路も屋上展望デッキから見渡せ、航空機の起源から最新の航空機までの歴史をたどることができる。

 同ミュージアムは原則、火曜休館。入館料は大人1000円、大学・高校生800円、小中学生500円。学校利用の場合、小中学生とその引率者は300円。

会員限定記事会員サービス詳細