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世界に響け-全盲11歳ドラマー少年が刻む希望のリズム、SNSで感動広がる 13日に初夢コンサート 東大阪

自宅でドラムの演奏を披露する全盲のドラマー少年、酒井響希君=大阪府東大阪市(恵守乾撮影)
自宅でドラムの演奏を披露する全盲のドラマー少年、酒井響希君=大阪府東大阪市(恵守乾撮影)

 がんのため2歳で両目の視力を失いながらも、ドラマーとしてイベントなどで演奏を披露し、注目を集めている少年がいる。大阪府東大阪市の小学5年、酒井響希(ひびき)君(11)。夢は世界で活躍するプロドラマー。「人に勇気を届けられるドラマーになりたい」と、日々練習に励む。13日には、大阪市内でプロの吹奏楽団と共演予定で「練習はばっちり」と意気込んでいる。(小川原咲)

1歳半、目のがんで光失い…棒でたたく音に興味

 響希君は、1歳半で目にできるがんの「網膜芽細胞腫(もうまくがさいぼうしゅ)」を発症。母の康子さん(40)は「片目だけでも残してあげたかった」というが、進行が早く、2歳で両目を摘出した。昼夜の区別もつかず、これまでできていた歩行や食事もできなくなり、泣いてばかりの日々。両親が手取り足取り教え、なんとか日常生活を送ることができるようになったという。

 遊べるおもちゃが少なくなった一方、興味を示したのが音だった。飲み物を混ぜる鉄製の棒で自宅の壁や柱などをたたいて音の違いを楽しむようになった。3歳のころに、近所の知人が持っていたドラムセットをたたかせてもらうと「いろんな音がしてすごく楽しかった」といい、それから「ドラムを習いたい」と繰り返し口にしていた。父の健太郎さん(40)は「障害があるから何もできないのではなく、特技を見つけて誇りを持ってほしい」と、4歳で奈良県内のドラム教室に通わせ始めた。

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