南北会談

非核化めぐり一悶着、北朝鮮代表が怒り出したわけは?

 【ソウル=桜井紀雄】韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は10日、年頭記者会見で、北朝鮮が平昌五輪参加に合意した9日の南北閣僚級会談を自賛し、対話による核問題解決に意欲を示した。合意を受け、北朝鮮が一層融和攻勢を強める可能性は高いが、会談では「非核化」をめぐり、南北の思惑の違いが露呈する場面もあった。

 終始、落ち着いた雰囲気で続いたという会談だが、「非核化」をめぐって最終盤に一悶着(もんちゃく)があった。友好的だった北朝鮮側首席代表の李善権(リソングォン)祖国平和統一委員長が突然、報道陣を前に「南側メディアで非核化問題を協議しているというとんでもない世論が広がっている」と怒りをぶちまけ、こう声を荒らげた。

 「われわれが保有する水爆や大陸間弾道ミサイル(ICBM)は徹頭徹尾、米国を狙ったもので、同族(韓国)や中露に向けたものではない」

 会談では、韓国側が「非核化のために対話を再開する必要がある」と言及していた。この際は「特別な反応はなかった」(韓国側代表団)だけに豹変(ひょうへん)ぶりが際だった。

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