ジャパニーズウイスキー、世界を酔わす-国産酒輸出が過去最高更新、本場でも高まる人気 品薄続きネットで高額売買も

世界に認められた品質 転売目的の海外バイヤーによる買い占めも

 海外から日本産ウイスキーに熱い視線が注がれている。全国の蒸留所は、訪日外国人客の人気観光スポットとなり、インターネット上で高値で売り買いされる代表銘柄を、転売目的の外国人バイヤーが買い占めるケースも確認されている。「品質が世界に認められ、各国で好んで飲まれている結果だ」。専門家は、こう見ている。

 「本場・ヨーロッパでもジャパニーズウイスキーは人気ですね」。数十年前に仕込まれた褐色の大樽が整然と並ぶ大阪府島本町のサントリー山崎蒸留所で、見学に参加したドイツ人のカイ・シュトイカナゲルさん(41)はこう話す。香港から訪れたジョー・チンさん(42)も「味が繊細で飲みやすい」と絶賛する。

 サントリーでは、平成20年から、英語、中国語、フランス語に対応するイヤホンガイドを順次導入。当初は1%以下だった外国人見学者の比率が推計で30%近くにまで急増した。

 仙台市のニッカウヰスキー宮城峡蒸留所でも28年の外国人来訪者数が前年に比べ40%以上増えたという。JTBによると、外国人向けに蒸留所を巡るツアーも企画されているという。

 人気の背景について、酒類貿易に詳しい近畿大経営学部の勝田英紀教授は「海外の土俵で勝負し、品質が認められたことが大きい」と指摘する。

「山崎シェリーカスク」は定価の10倍近い30万円以上

 昨年の世界的な酒類競技会「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」で、サントリー「響21年」が全部門の最高賞を獲得。ニッカも「竹鶴25年ピュアモルト」など5商品が金賞に輝いた。