デニムによる地域おこしは、「国産ジーンズ発祥の地」などをうたう岡山県倉敷市の方が先行している。しかし最終製品のジーンズではなく、その材料のデニム生地のメーカーは、国産高級デニムの約50%を生産するとされる広島県福山市のメーカー「カイハラ」など、福山市や岡山県井原市に集積している。
市職員がデニムファッションショー
ジーンズやデニム素材のスカート、ジャケットなどをまとい、音楽に合わせてさっそうと花道を歩いた。昼休みに福山市役所の本庁舎1階市民ホールで開かれた「デニムファッションショー」。出演したモデルは10組24人の市職員で、同僚や来庁した市民ら約300人を前に、自分たちでコーディネートした「職場でのデニムの着こなし」を披露した。
市が提唱する「いい藍の日」(11月1日)にちなむ「デニム製品着用週間」の最終日イベントで、集まった観客たちの関心も高く、「福山市がデニム産地と初めて知った」という声も聞かれた。
そのため市は、生産量日本一の「デニム」を前面に押し出して地域シンボルとしたい考え。民間と協力し立ち上げた「備中備後ジャパンデニムプロジェクト」も進行中で、今年もさまざまなPRの仕掛けを計画している。