【野口裕之の軍事情勢】90万人殺傷 水爆並の北の炭疽菌兵器 亡命兵士が持っていた謎の抗体との関係は?(1/8ページ) - 産経ニュース

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野口裕之の軍事情勢

90万人殺傷 水爆並の北の炭疽菌兵器 亡命兵士が持っていた謎の抗体との関係は?

【野口裕之の軍事情勢】90万人殺傷 水爆並の北の炭疽菌兵器 亡命兵士が持っていた謎の抗体との関係は?
【野口裕之の軍事情勢】90万人殺傷 水爆並の北の炭疽菌兵器 亡命兵士が持っていた謎の抗体との関係は?
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 北朝鮮・朝鮮労働党の金正恩・委員長の頭の中では、農作物と生物兵器の遺伝子操作に関する認識は同じであるようだ。飢餓を回避すべく大量の農作物を実らせる遺伝子操作と、自らの指導部転覆を回避すべく大量の人々を殺戮する生物兵器の遺伝子操作を、金委員長は区別できていない。

 後述する昨年暮れの韓国メディアの《炭疽菌》報道で、そう思った。

 金委員長は昨年9月、北朝鮮・朝鮮人民軍810部隊に所属する《平壌生物学技術研究院》を視察した。2015年設立の技術研究院は温室などの農業設備が完備され、金委員長もトウモロコシやイネなどの農作物の品種改良成果などを見て回った、ことにはなっている。朝鮮人民軍将兵は農業や水産業にも従事するので、軍が所管する農業研究施設が存在しても不思議はない。

 しかし、技術研究院が持つ「裏の顔」はもっと土臭い。土臭い理由も後述するが、技術研究院は生物兵器の遺伝子操作などを手がける軍事拠点なのだ。もっとも、技術研究院の設立以前にも生物兵器の研究・製造機関は創設されており、生物兵器開発は北朝鮮の「国技」として定着している。