高校野球通信

元ヤクルト捕手・芦沢真矢さん 高校野球監督として奮闘中 「人間力を学んでほしい」

■「若いエキスもらえる」

 芦沢さんはもともと、高校野球の監督になることは考えていなかったという。かつてはプロとアマチュアに大きな壁があり、指導者になるのは容易ではなかったからだ。13年に学生野球資格の新制度ができ、初めて現実的に高校野球指導者の道を目指せるようになった。

 それまで台湾でコーチを務めたり、独立リーグで監督も経験したりした。「置かれた立場のところで100%やる主義」と歩んできた道に自信を持つ。一方、もっと早くプロ関係者に学生野球への門戸が開かれていれば-という質問には、「43歳ぐらいから(制度が)あればね。まだ体力があったから」と笑う。

 高校野球監督のやりがいは「若いエキスをもらえること」。ばか話をしたり、はやり言葉の意味を聞いたりするのが楽しいという。「肝心なところで礼節をわきまえれば、選手に近い監督でいいんです」。選手に慕われている理由はこのあたりにありそうだ。(運動部 浜田慎太郎)

 ■芦沢真矢(あしざわ・しんや) 1958年1月、山梨県出身。巨摩高から76年にドラフト5位でヤクルトに入団。選手時代の登録名は芦沢優(まさる)。88年に現役引退。通算成績は280試合に出場し、打率.208、5本塁打。91年から広島、98年から台湾リーグでコーチ。2005年に四国アイランドリーグ・香川の監督に就任。08年にBCリーグ・新潟で監督、11年は横浜(現DeNA)でコーチを務めた。

会員限定記事会員サービス詳細