2018平昌五輪

日本でのチケット販売は好調、訪韓客増につながるかは疑問

 平昌五輪の観戦チケットの日本での売れ行きが好調だ。人気種目の観戦ツアーは応募が予定数を超え、2020年東京五輪・パラリンピックを控え関係者の最後の視察機会となることから法人・団体需要も旺盛。開幕を1カ月後に控え、旅行業界は活気づいている。

 平昌五輪の公式指定旅行代理店として、観戦チケット付きツアーを日本国内で企画・販売できるKNT-CTホールディングスと東武トップツアーズ、JTBの3社は、昨年3〜5月に人気の高いフィギュアスケート男子シングルの観戦ツアーの募集を開始。

 このうち、昨年12月28日に5回目のツアー募集を行ったKNT-CTでは、売り出す度に応募が予定数を超える人気ぶりで、今も多くのキャンセル待ちを抱える。3社は「フィギュア男子の人気は別格」と口をそろえる。

 前回の14年ソチ五輪男子シングルで、金メダルを獲得した羽生結弦選手の人気は特に高い。一時、出場が危ぶまれ、ツアー35本を企画する東武トップツアーズは予約のキャンセルも覚悟したが、出場が決まり「ほっとしている」と話す。

 他の競技は出場選手が決まってから予約する人が多いといい、これから追い込みの時期を迎える。

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