浪速風

七草がゆで中国も邪気も退散

かゆが恋しい。正月にごちそうを食べ過ぎたから、というわけではない。強いストレスのかかった日が何日も続き、体のあちこちに異変を来した。高血圧状態が改まらず、鼻をかむと薄く血が混じっていたのには怖くなった。口内炎の症状も出て、ものを口にするのが少し辛い

▶正月7日は七草がゆ。ごちそう疲れに優しいというだけではあるまい。「万葉集」にも春菜摘みの歌がある。古くから食べられていたのだろう。小泉武夫さんの「食と日本人の知恵」によると、七草で冬枯れの時期に青物を補給できるうえ、セリの芳香は心身をはつらつとさせるという

▶江戸時代の風俗をまとめた「守貞謾《漫》稿(もりさだまんこう)」を見ると、草を刻むとき、こうはやしたそうだ。「唐土(もろこし)《中国》の鳥が、日本の土地へ、渡らぬさきに、なずな七種、はやしてほとゝ」。「唐土の鳥」が不吉なものだったらしいのは、今と通じるようでおかしい。七草がゆを食べて邪気を払うとしよう。