原発最前線

福島廃炉作業はまだ「登山口」 デブリ再調査、燃料取り出し…今年の展望は

 「廃炉作業のまだ登山口にいる。山の高さが分からない」。東京電力福島第1原発の廃炉で、東電側の最高責任者の増田尚宏氏は、平成29年12月21日の記者会見でこう述べた。29年は3号機で溶融核燃料(デブリ)が初めて撮影されたり、1〜3号機の復水器に残る汚染水の抜き取りを完了したりと進展もあったが、「30〜40年」かかるとされる廃炉作業はまだ「登山口」という。今年の展望をまとめる。(社会部編集委員 鵜野光博)

デブリ撮影は2号機で再挑戦

 廃炉作業の工程を定めた中長期ロードマップでは、30年度の目標として「3号機の使用済み燃料プールからの燃料取り出し開始」「浄化処理水のタンクをすべて溶接型にする」「原子炉建屋内滞留水中の放射性物質の量を、26年度末の10分の1まで減少」-などが掲げられている。昨年半ばまではデブリの取り出し方法の確定も予定されていたが、ロードマップの改定で31年度へと先送りされた。

会員限定記事会員サービス詳細