はやぶさ2、再び感動を 6月にも小惑星「リュウグウ」到着

エンジン運転を再開

 機体を加速させるイオンエンジンの連続運転を今月8日をめどに再開する。3回目となる今回は約5カ月かけ、探査機の軌道をリュウグウの軌道にピタリと合わせる重要な運転だ。JAXAの吉川真ミッションマネージャは「軌道がずれると、回復に多くの時間や燃料を使い探査期間が短くなるなどの制約が生じる。最悪の場合、力不足で到着できなくなる」と明かす。

 初代と事情が大きく異なるのは、小惑星の素性がよく分かっておらず、探査計画を立てにくいことだ。初代が訪れた「イトカワ」は米国のレーダー観測で、およその形などが分かっていた。しかしリュウグウは遠いため観測できず、サトイモ形とも推定される姿が見えてくるのは、到着のわずか約1週間前だ。

東京五輪後に帰還

 物質の採取や、搭載した観測ロボットの着陸に適した場所を決めるには、地形や重力、自転の向き、地表の温度などを詳しく観測する必要がある。安全で科学的に意義の大きい場所を選びたいが、こうした観測はスケジュール上、1カ月で終えなくてはならない。

 そこでチームはリュウグウの仮の姿を想定し、探査場所を決める訓練を続けてきた。科学研究を統括する名古屋大の渡辺誠一郎教授は「限られた時間内に探査計画を立てられるかどうかが訓練の眼目だ」と話す。

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