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東京株式市場は4日、平成30年最初の取引となる大発会を迎え、日経平均株価は大幅反発して始まった。昨年最後の取引日(12月29日)の終値と比べた上げ幅は一時500円を超え、大発会の取引時間中としては4年以来、26年ぶりに2万3千円台を回復した。3日の米国株の上昇で投資家心理が強含み、買いが先行した。午前終値は昨年12月29日の終値比561円12銭高の2万3326円06銭。
3日のニューヨーク株式市場では、この日発表された米製造業景況指数が市場予想を上回ったことで米経済への楽観的な見方が広がり、ダウ工業株30種平均が終値の過去最高値を更新。ハイテク株主体のナスダック総合指数、SP500種株価指数とともに、主要3指数が最高値をつけた。
4日の東京株式市場もこうした流れを引き継ぎ、多くの銘柄が上昇。平均株価は昨年12月29日の終値比308円高で始まり、その後もじわりと上げ幅を広げて順調な出だしとなった。
東京証券取引所で4日朝に開かれた式典で、日本取引所グループの清田瞭(あきら)最高経営責任者は「今年は戌(いぬ)年であり、相場格言によれば『戌笑う』と、とても縁起の良い年だ。今後も企業の収益力を決定づける環境が大きく変わらない限り、日本のマーケットの見通しは明るいものになると確信している」とあいさつした。