髪を失った子に笑顔を-柴咲コウさんも賛同、切った頭髪でウイッグ提供「ヘアドネーション活動」 大阪のNPO法人10年

「医療美容師」による心のケア

 病気などの影響で頭髪に悩みを抱える人たちをサポートする動きはほかにもある。

 ヘアドネーション活動に賛同し、これまで約500人の髪を寄付してきた大阪市中央区の美容室「arbre hair design」では、従業員8人全員が一般社団法人「ランブス医療美容認定協会」が認定する「医療美容師」の資格を取得している。

 医療美容師は、病気・けがなどから生じる容姿の悩みや精神的苦痛を和らげる技術を持った美容師。頭皮のケアや、ウイッグのカットやアレンジ、あざや傷痕をカバーするメークなどを行う。

 美容室オーナーの渡辺祥三さん(40)は以前勤めていた店で、常連の女性客が2〜3年店に来ず、後に事情を聴くと「がん治療で髪の毛が抜け、来たくても来られなかった」と打ち明けられたことがあった。そのため、3年前にオープンさせた自分の美容室では、当初からヘアドネーション活動を展開。医療美容師の資格を生かして、従業員がウイッグのカットやアレンジ、脱毛に悩む人の相談にも応じている。

 渡辺さんは「ヘアドネーションの広がりとともに、医療美容師も数が増えてほしい」と話している。

 ヘアドネーション 切った髪を寄付し、医療用ウイッグを作製して、病気や事故などの影響で髪を失った18歳以下の子供に贈る活動。ジャーダックでは、活動に賛同する美容室や自分でカットした髪を、年齢やヘアカラー経験の有無などを記入した用紙を同封して郵送してもらい、専門工場に送ってウイッグに仕上げている。問い合わせや用紙の入手はジャーダックのホームページ(http://www.jhdac.org)。

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