囲碁の言葉たち

「一目置く」「駄目」「八百長」…実は囲碁由来の何げなく使っている言葉 現代の日常でも

 囲碁が本格的に大衆化するのは江戸時代。現在でこそ「持ち時間」という時間制限があるが、当時は無制限だったとされる。「ゲーム時間が長いので、落ち着いてできる太平の時代だからこそ広まったのでしょう」と古作さん。浮世絵の題材にも、囲碁や将棋が登場するという。

 幕府は碁の機関「碁所(こどころ)」を設け、幕府の保護下で専門家を育てた。大正から昭和にかけ、新聞に棋譜が掲載されるようになり、古作さんは「棋譜を載せるかどうかでその新聞の売り上げが左右された」と話し、囲碁は国民的な娯楽となった。

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