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成年年齢引き下げで酒は?たばこは? 混乱必至は成人式のワケ

 28年の人口動態統計によると、全結婚件数における20歳未満の結婚件数の割合は、男性1・2%、女性2・1%なので、この改正の影響も限定的になるとみられる。

 他方、混乱しそうなのが成人式。「成人式は20歳が対象」という法律があるわけではないが、多くの自治体では20歳を招待して成人式を開いている。

 成人式がどう大変になるのか。日本で最初に成人式を行った埼玉県蕨市の担当者はこう説明する。

 「18歳で成人式をすると、受験で参加できない人が多数いることが予想される。また、ある年に急に18歳成人式に変えると、その年の19歳、20歳は成人式がなくなってしまうし、3年分の人をまとめて招待しても、全員が入るような広い会場はないし…」

 蕨市では成人式をどうするかの検討を始めているという。

懸念される消費者被害…悪質業者のターゲットに

 「大人は18歳から」になることで危惧されているのが18、19歳の消費者被害の拡大。今、新成年は悪質な業者のターゲットになっている。28年度に全国の消費生活センターに寄せられた相談件数の平均を18、19歳と20〜22歳で比較すると、後者の方が約1・7倍も多かった。

 こうなるのは、民法5条の規定が理由の一つとされる。成年の契約は詐欺や脅迫などでない限り、取り消しができない。しかし、民法は、未成年者の場合はほぼ無条件に取り消せることを定めているためだ。

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