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宝塚歌劇団宙(そら)組新トップ、真風涼帆(まかぜ・すずほ)と相手役の星風(ほしかぜ)まどかのお披露目公演「WEST SIDE STORY」(演出・振り付け、ジョシュア・ベルガッセ氏。演出補・訳詞、稲葉太地氏)が1月12日〜25日、東京国際フォーラムホールCで上演される。宙組誕生20周年、東京興行100周年の平成30年、同組新トップが東京で記す最初の一歩。真風は「不思議な巡り合わせ。そこに自分がいることを考え出すと(感動で)ジーンとしちゃうので。まず稽古、と自分に言い聞かせています」と笑顔で話す。(橋本奈実)
1957年にブロードウェーで初演、映画化もされた傑作。シェークスピアの「ロミオとジュリエット」から着想し、当時の米社会の背景を織り込んだ作で、対立する少年グループの抗争が引き裂くトニーとマリアの恋を描く。宝塚では昭和43年初演。以後、再演を重ね、平成11年以来の上演となる今回は、米国のスタッフを招き、宝塚としての新版に挑んでいる。
演目を聞いたとき、「びっくりの一言でした。まさか自分が演じるなんて」とほほ笑む。19年前の前回上演時はまだ宝塚と出合っておらず、宝塚版を見たことはなかった。ただ、星組時代に「ロミオ-」に2度出演しており、「映画を見返したとき、時代へのメッセージ性が共通すると思いました」と振り返る。
主人公を演じる上で大切にするのは「今、この瞬間を生きること」。自身が大切にする言葉でもある。グループの仲間を思う主人公は、新生・宙組を率いる自身とも重なるという。