北朝鮮情勢

米政府が船舶検査で対北圧力強化へ マティス国防長官が表明

 【ワシントン=黒瀬悦成】マティス米国防長官は29日、米国防総省で記者団に対し、北朝鮮船舶による公海上での石油密輸が問題視されていることに関し、国連安全保障理事会による北朝鮮制裁決議で密輸に関与した疑いのある船舶への検査が加盟国に義務付けられたことなどを受け、「北朝鮮への圧力はさらに強化される」と述べた。

 韓国外務省当局者は29日、東シナ海の公海上で北朝鮮の船舶に石油精製品を積み替えていた香港船籍の貨物船を検査したと明らかにした。マティス氏は「国連加盟各国は(船舶検査の)義務を真剣に受け止めている」と指摘。米軍としても今後、船舶検査を実施するかどうかについては明言しなかった。

 マティス氏はまた、北朝鮮が要求している米韓合同軍事演習や日米合同訓練の一時停止に応じることはないとした。北朝鮮との戦争の可能性が増大しているかどうかについて聞かれると、「軍事的選択肢は今すぐにでも実施できる」としつつ、来年1月中旬に北朝鮮問題に関する外相会合がカナダで開かれると指摘し、「今はまだ外交主導で解決に向けた取り組みが続いている」と強調した。

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