拉致頻発の異常事態から40年 国内外で多数の被害 背景に最高指導者のゆがんだ「拉致指令」

拉致頻発の異常事態から40年 国内外で多数の被害 背景に最高指導者のゆがんだ「拉致指令」
拉致頻発の異常事態から40年 国内外で多数の被害 背景に最高指導者のゆがんだ「拉致指令」
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 昭和53(1978)年に3組の若い男女らが北朝鮮に連れ去られるなど、日本各地で拉致が頻発してから来年で40年となる。この年は、海外でも各国の人々が数多く北朝鮮工作員に連れ去られた。異常事態はなぜ起きたのか。背景には自らと北朝鮮の威信を高めようと、ゆがんだ野望を抱いた後の最高指導者、金(キム)正日(ジョンイル)総書記の非道な「拉致指令」が存在したとされている。

 高度経済成長で社会の雰囲気が高揚し「平和ボケ」とも言われる繁栄を迎えていた53年、日本各地で普通の市民らが前触れもなく姿を消す事件が相次いでいた。後に日本政府が認定することになる12件17人の拉致被害者のうち53年だけで6件が発生し、10人が連れ去られたことになる。

 6月、神戸の中華料理店員、田中実さん(68)=拉致当時(28)=が欧州経由で拉致され、田口八重子さん(62)=同(22)=も東京都内から姿を消した。

 日本海側の海岸では、男女の拉致が続発していた。

 7月7日、福井県小浜市で地村保志さん(62)、富貴恵さん(62)夫妻が、同31日に新潟県柏崎市で蓮池薫さん(60)と祐木子さん(61)夫妻が拉致された。