米保守派重鎮ブキャナン氏「北みずから核放棄踏み切ることはない」インタビュー詳報

 「率直に言って、金氏が要求している(米朝の)平和条約締結や在韓米軍の撤退、軍事演習の停止などは交渉の余地がある。ただし許容できないのは、金氏がロサンゼルスやシアトルを正確に核攻撃できるICBMを保有することだ。今後、北朝鮮が日本上空を通過するミサイルの発射実験を実施した場合、(日米による)迎撃もあり得る。限定的な軍事衝突の可能性もあるだろう」

 --朝鮮半島や東アジアでの米軍のプレゼンスが低下すれば、北朝鮮の核に対抗するため日韓で核武装の機運が高まる可能性もある

 「米国人は、北朝鮮が米本土を核攻撃するのは容認しないが、日韓を核攻撃できる短・中距離ミサイルは構わないと考えているようだ。日韓は、北朝鮮が米本土を核攻撃できるようになれば、米国の核抑止の有効性に疑問を抱くようになる。日韓は自前の核抑止力の確保を検討すべきだ」

 --冷戦期のように米国が韓国や日本に戦術核を再導入する可能性は

 「事態が極めて深刻になれば、南北の軍事境界線沿いや韓国国内での再導入は十分にあり得る」

 --中国による南シナ海の軍事拠点化をどうみる

 「中国が貿易分野で米国の邪魔をすれば紛争となるだろう。しかし、米国が主権を一切主張していない島々について、なぜ米国が中国と戦う必要があるのか。米国はそれらの島を防衛する義務を負っていない」

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