文在寅政権が6444人を特赦 汚職の財界人や極左系元議員は除外

 【ソウル=桜井紀雄】韓国政府は29日、新年を前に6444人に対する特赦を決定した。特赦は文在寅(ムン・ジェイン)政権で初めて。特赦ごとに議論を呼ぶ汚職に絡んだ公職者や財界人は原則、対象から除外された。

 2009年にソウル・竜山(ヨンサン)のビルの立ち退きをめぐり、住民と警官隊が衝突、出火で計6人が死亡した事件での関係者25人が特赦を受けた。政治家としては、07年の大統領選前に李明博(イ・ミョンバク)元大統領の疑惑を指摘し、選挙法違反罪で懲役1年が確定して被選挙権が剥奪されていた元野党議員だけが対象となった。

 左派政権の発足を受け、極左系団体は、違法デモを主導し、服役中の全国民主労働組合総連盟(民主労総)の委員長や、内乱陰謀事件で解散を命じられた統合進歩党の元議員で懲役9年が確定した李石基(ソクキ)受刑者の釈放を求めていたが、対象から外れた。