福岡知事、行橋市の教育長発言に「拉致啓発といじめは別」

 福岡県の小川洋知事は26日、同県行橋市の笹山忠則教育長が市議会で「拉致問題の啓発アニメの視聴が、いじめを生む懸念がある」と発言した問題について、「拉致問題の啓発活動といじめは、基本的に異なる問題だ」と指摘した。

 小川氏は、笹山氏が言及した拉致被害者の横田めぐみさん(53)=拉致当時(13)=を描いたドキュメンタリーアニメ「めぐみ」について「国が拉致問題を啓発するために製作し、文部科学省が教育現場での使用が適当だと認めたものだ」と述べた。

 内閣府の「外交に関する世論調査」で、北朝鮮への関心事項に拉致問題を挙げた人が初めて80%を割り込むなど、拉致問題への関心が低下している。

 小川氏は内閣官房での勤務時代に、北朝鮮から帰国した拉致被害者の支援を担当した。それだけに「非常に残念な状況だ。県民一人一人が意識をもってもらえるよう、努力したい」と語った。