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犬猫の理由なき殺処分「ゼロ」目指して 大阪市は昨年度1649匹、全国最多市の不名誉返上を

 こうした状況を変えようと大阪市は、治らない病気やけがなどを除いた「犬猫の理由なき殺処分ゼロ」を37(2025)年度までに達成することを目標に掲げ、啓発に力を入れている。

 今夏には動物愛護に携わる女優の杉本彩さんを「おおさかワンニャン大使」に任命。情報発信や広報を強化して寄付への協力を募ったところ、4〜11月までの金額は300万円を超え、昨年度1年間の合計をすでに上回った。

 寄付金は猫の不妊・去勢手術の費用補助や飼い主のモラル向上事業などに活用されるという。今月には市民や団体の活動を推進するロゴマークも決定。取り組みは着実に広がっている。

 ちなみに、今年度分がもうすぐ締め切りとなるふるさと納税(寄付金)の使い道として、大阪市では殺処分ゼロに向けた活動の推進を選ぶこともできる。高額な返礼品はないけれど、1匹でも多くの命を救うことにつながるはずだ。

(杉侑里香)

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