松本零士さんとコラボ日本酒 ラベルに官兵衛キャラ 姫路の酒造場、30年1月発売

松本零士さん監修のキャラクターがデザインされた田中酒蔵場の「純米大吟醸 白鷺の城」
松本零士さん監修のキャラクターがデザインされた田中酒蔵場の「純米大吟醸 白鷺の城」

 兵庫県姫路市広畑区本町の酒造会社「田中酒造場」は、姫路ゆかりの戦国武将、黒田官兵衛をラベルにデザインした日本酒「純米大吟醸 白(しら)鷺(さぎ)の城」を来年1月5日から販売する。「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」などの作品で知られる漫画家、松本零士氏がキャラクターを監修した。

 東日本大震災や熊本地震などの被災地復興を応援し、地方の活性化を図ろうと松本氏側が企画。「名将銘酒47撰」と銘打ち、47都道府県を代表する戦国武将のイラストを各地の日本酒のラベルにデザインした。フランスを中心に海外でも根強い人気を誇る松本氏の知名度を生かし、将来的には海外でのPRも視野に入れているという。

 田中酒造場では8月に松本氏側から打診を受け、趣旨に賛同。黒田官兵衛のイラストとともに、背景に姫路城をデザインするよう依頼するなど積極的にアイデアを出し、ラベルを完成させた。豊臣秀吉の軍師を務めた智将であり、文化人でもあった官兵衛のイメージを投影し、きりっと引き締まった味わいとともに、優しい口当たりが特徴の日本酒をセレクトしたという。

 同酒造場の田中智久さん(39)は「シンガポールで行われた展示会に先行出品したが、大変好評だった。普段、日本酒になじみのない方々にも手にとっていただければと思う」と話している。

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