浪速風

大団円の「さらばキタサンブラック」 今年の漢字は「北」、有馬記念「有終の美」は必然か

キタサンブラックをなでる北島三郎=中山競馬場
キタサンブラックをなでる北島三郎=中山競馬場

「競馬ファンは馬券を買わない。財布の底をはたいて『自分』を買っているのである」。アイドルホースを詠んだ詩「さらばハイセイコー」がある寺山修司さんは、競馬の名言を数多く遺した。どれほどの人が声援を送っただろう。自分の「もう一つの人生」を見事に勝ち抜いてくれると信じて。

▶「勝った馬が常に美しいのは、運の祝福を受けているからにほかならない」。今年の漢字は「北(キタ)」だった。クリスマスイブだから、名前に「サンタ」が入ったこの馬が、きっとプレゼントをくれる。引退レースで、誰もが「有終の美」を願う。有馬記念の勝利は必然のように思える。

▶「サラブレッドは、もし文学にたとえるならば、散文ではなく叙事詩だと言うべきである」。JRA・GIで最多タイの7勝を達成し、通算獲得賞金額も史上最高になった。お別れセレモニーでは、北島三郎さんが「まつり」を熱唱した。キタサンブラックの物語は大団円で完結した。