いったんは閉店したニューキャッスルだったが、銀座のクラブの元黒服飯塚健一さん(39)が、3代目マスターとして町内に新店舗を構えていた。「ここのカレーが食べられなくなるのがいやで、跡継ぎに志願しました」
元の店舗跡には大きなビルが建ち、店も消えたと思い込む人が多かったようだが、11月に発行された漫画を手に再び来店するお客さんも目立つという。「ポンは今でも招き猫なんですね」と飯塚さん。
一見汚れて見え、里親捜しで最後に残る…といわれるサビ猫の内面の魅力に迫る漫画でもある。人と同じ。見てくれの柄よりも猫柄が大切ニャのだ!
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【ニューキャッスル】東京都中央区銀座2の11の1 銀座ランドビルB1。(電)03・6264・0885。営業時間午前11時半〜午後4時。月曜・祝日定休。
名物の「辛来飯(カライライス)は、じっくり炒めた玉ねぎと小麦粉、たっぷりの果実と野菜、長時間かけて煮込んだ豚骨スープ、最後にスパイスを加え、ひと晩寝かせて完成する。創業昭和21年からのレシピを代々守る。
メニューはJR京浜東北線の駅名を大きさの逆にもじり、大盛り玉子付き「川崎」1000円。普通よりやや少ない玉子付き「蒲田」800円。小盛り玉子付き「大森」700円。さらに少ない玉子なし「大井」600円。かなり少ない玉子なし「品川」550円。