神戸市中央区のメリケンパークに設置された、高さ約30メートルの生木の巨大クリスマスツリーが物議をかもしている。
企画はプラントハンター、西畠清順さんが代表の「そら植物園」(兵庫県川西市)を中心に、神戸市や市内の企業などでつくる実行委員会の主催。富山県氷見市から推定樹齢150年のアスナロを輸送し、11月17日に植樹された。
この木が「ご神木」と勘違いされたうえ、ツリーを素材としたアクセサリー販売が発表されると「営利目的か」などの批判が殺到。さらに、イベントが「鎮魂」をうたったことに対し反発が広がり、イベント中止を求める声も挙がった。
産経新聞にコラム【有川浩のエンタメあれこれ】を寄稿している作家の有川浩さんは、大阪芸術大の純丘曜彰教授(哲学)がインターネット上に投稿した、「なぜ神戸に半殺しの生木を吊してはいけないのか:震災死者を冒涜する #世界一のクリスマスツリーの売名鎮魂ビジネス」と題して「鎮魂どころか、ようやく癒えた傷口にナイフを突き立て、心臓の中まで掻き回し、被災者を、そして、死者たちを冒涜する」などとイベントを批判した一文を読み、「腑に落ちた」という。「あくまでも個人的な意見として」と綴った一文を寄せてくれた。
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記事を読んでみた最も大きなきっかけは、個人的に信頼する作家さんがTwitterにてRTしていたことです。
下記の記事をご覧になった前提で、あくまで個人的意見としてこの文章を綴ります。
「なぜ神戸に半殺しの生木を吊してはいけないのか:震災死者を冒涜する#世界一のクリスマスツリーの売名鎮魂ビジネス/純丘曜彰 教授博士」(12月14日、ライブドアニュース)
物議を醸している「世界一のクリスマスツリー」について。
私は田舎の出身ですから、山の間伐の重要さも、間伐材を利用することによる林業の活性化も理解しているつもりです。
割り箸をむやみに否定してマイ箸を持ち歩くことが流行ったときも、「エコだから」と誇るようにマイ箸を取り出した方に「本当に日本の林業や木のことを考えるなら、国産材を使った割り箸を使うほうがいいと思う」と言ったことがあります。