与党訪中団メンバーに、産経新聞に届いた読者の声を紹介したい。超党派の日韓議員連盟と韓国側の韓日議員連盟が11日に発表した共同声明に、慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決をうたった平成27年の日韓合意履行が盛り込まれなかった件についてである。
「百害あって一利なしだ」(横浜市の72歳男性)
「韓国に配慮ばかりして、だらしなさすぎ」(東京都板橋区の91歳女性)
「日本の国益を破壊する」(男性)
「韓国をここまで増長させた責任はすべて日韓議連にある」(千葉市の男性)
ほかにもあるが、どれも厳しい批判ばかりだった。日韓議連の河村建夫幹事長(自民党)は「(韓国の)国民感情もあり、配慮もしなければならない」と語ったが、日本にも国民感情があることを見失っている。
感情論を抜きにしても、国際約束を守ろうとせず信義違反を犯しているのは韓国のほうであり、日本側が遠慮したり、弱気になったりするのは筋が通らない。
共同声明は一方で、日本の「植民地支配と侵略」を謝罪した村山談話や、根拠なく慰安婦募集の強制性を認めた河野談話に言及している。相手の言いなりになるのでは「友好」とはいえず、「追従」ではないか。