原発最前線

発端は毎日新聞 もんじゅ「ナトリウム抜き取り困難」誤報?本当? 副所長に聞いてみた

【原発最前線】発端は毎日新聞 もんじゅ「ナトリウム抜き取り困難」誤報?本当? 副所長に聞いてみた
【原発最前線】発端は毎日新聞 もんじゅ「ナトリウム抜き取り困難」誤報?本当? 副所長に聞いてみた
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 廃炉の決定から1年、ようやく廃止措置計画が原子力規制委員会に提出された高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)。その冷却材に使われているナトリウムについて「抜き取りは困難」とした報道に、運営する日本原子力研究開発機構が「誤報」と抗議している。ところが、規制委の更田(ふけた)豊志委員長は会見で「取り出しは難しい」との認識を示した。機構の真意は何か。もんじゅの竹内則彦副所長に聞いてみた。(社会部編集委員 鵜野光博)

機構は公式サイトで反論

 機構の公式サイトには12月中旬現在、トップページに「一連の『もんじゅ』1次冷却系ナトリウム取り出しに関する報道について」との見出しが赤枠で掲げられ、「困難」とした毎日新聞、福井新聞の記事に対して「既存の設備および技術を活用すれば技術的に可能」と反論している。

 発端は11月29日付の毎日新聞の1面トップ記事で、一部地域の見出しで「ナトリウム回収想定せず もんじゅ設計に『欠陥』」とされた(東京発行版は「もんじゅ設計 廃炉想定せず ナトリウム搬出困難」)。機構は同日午後、「誤報」とする解説文をサイトに掲載。ところが、この日は規制委員長の定例会見の日でもあり、更田氏は「1次系ナトリウムの取り出しは困難な作業だ」と表明。機構の主張は、規制委からはしごを外された格好になった。

 産経新聞も12月10日付の「主張」でナトリウムの回収を「最難関の一つ」と指摘している。

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