北漁船取り締まりの巡視船に「船テレ」配備へ 官邸などでリアルタイムに把握

北漁船取り締まりの巡視船に「船テレ」配備へ 官邸などでリアルタイムに把握
北漁船取り締まりの巡視船に「船テレ」配備へ 官邸などでリアルタイムに把握
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 日本の排他的経済水域(EEZ)にある日本海の好漁場「大和堆(やまとたい)」周辺での北朝鮮漁船による違法操業問題で、海上保安庁が現場海域に派遣する巡視船2隻に映像伝送装置を配備することが18日、分かった。海上保安庁本庁(東京都千代田区)や官邸(同)で、巡視船側が撮影した映像をリアルタイムで視聴できる体制を整え、不測の事態が発生した際に迅速に対応する。平成30年度中の整備を目指す。

 海保によると、装置は通称「船テレ」と呼ばれ、整備費は1基当たり約4億4千万円。日本海側の第9管区海上保安本部(新潟)などに所属する1千トン以上の大型巡視船(PL)2隻に配備する。

 巡視船の船橋の上にアンテナを取り付け、衛星を通じて海上保安庁に送信。映像は官邸にも転送される。船橋上に据え付けたカメラで撮影した映像のほか、海上保安官がビデオカメラで撮影した映像も伝送できる。

 海保は今年、大和堆周辺海域で北朝鮮船に対し、放水してEEZ外に排除。トラブルの発生などはなかったが、大和堆北西の北大和堆西側海域では7月、北朝鮮籍とみられる船舶の乗組員が水産庁の取締船に銃口を向ける事案が発生。22年9月には、尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖の領海内で巡視船が中国漁船に体当たりされる事件も起きている。

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