シャンシャン狂騒曲

当選するも…「お尻しか見えなかった」と嘆く声

一般公開が始まったジャイアントパンダの赤ちゃん、シャンシャン(左)と母親のシンシン=19日午前10時13分、東京都台東区の上野動物園(代表撮影)
一般公開が始まったジャイアントパンダの赤ちゃん、シャンシャン(左)と母親のシンシン=19日午前10時13分、東京都台東区の上野動物園(代表撮影)

 19日午前から一般公開が始まった上野動物園(東京都台東区)のジャイアントパンダの子供、シャンシャン(香香、雌)。パンダ舎前に設けられた観覧受け付けには、当選した人々が期待に胸を膨らませて笑顔で並ぶ一方、観覧を終えた人々の中からは「ずっと木の陰に隠れていた」「お尻しか見えなかった」と嘆く声も聞かれた。

 今回の一般公開で東京都や動物園は、混乱を防ぐため観覧方法にも工夫をしている。パンダ舎の中には高低差のある観覧通路が設けられ、約20人に分けられたグループがゆっくりと進みながら、観覧や写真撮影を楽しめるようになっている。通路の幅は1・6メートルで4ブロックに分かれており、各ブロックで1分ずつ見ることができる。

 貴重な授乳タイムに遭遇したのは東京都台東区の美容師、片野裕子さん(42)と太雅君(4)親子。大雅君は「お母さん(のシンシン)に抱きついてずっと後ろ向きでちゅっちゅしていたから顔が見えなかった」と残念そう。観覧した感想を聞くと「僕よりも赤ちゃんだった」と笑った。

 当初は観覧時間が短くなるのではと予想されたが、裕子さんは「スペースを移動しながら5分ぐらいは見られたと思う。十分な時間があっただけにお尻しか見えなかったのは残念だが、かわいさは伝わった」と話した。

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