「鷹狩り」再現へ実践訓練 兵庫・姫路市立動物園の飼育員、鷹匠の技学ぶ 

タカの扱い方を学ぶ姫路市立動物園の職員ら
タカの扱い方を学ぶ姫路市立動物園の職員ら

 鷹狩りを行う際の技術「放鷹(ほうよう)術」を習得し、鷹匠(たかじょう)の文化を復活させる取り組みを進める兵庫県姫路市立動物園の職員らが18日、神河町猪篠の「神崎農村公園ヨーデルの森」でタカの扱い方を学ぶ研修を受けた。タカは22日に動物園に譲渡される予定。

 江戸時代に鷹狩り文化があった姫路の伝統を復活させようと、市は今年度当初予算にタカの購入費など計312万円を計上。来年1月に鷹匠文化などを発信するフォーラムを開き、3年後に姫路城内で放鷹術の実演披露を目指している。

 研修は6月に続いて2回目で、タカのフライトショーのノウハウを持つ「アニマルエスコートサービス」(福崎町)のトレーナーが指導を担当。今回の研修では購入予定のタカ「ハリスホーク」を初めて使った。

 参加した市立動物園飼育員の小川高志さん(39)と株元莉沙さん(23)は、タカの「止まり木」となる左腕の安定感を培うため、水を入れた紙コップを左手に持つ訓練や、餌のウズラ肉を食べやすく切り分ける方法を学んだ。その後、2人は50メートルほど離れて向かい合い、タカを飛ばして左手に止まらせる練習を重ねた。

 小川さんは「前回よりうまくできたが、もっとタカの気持ちを考えて動けるようになりたい」と話した。

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