理研が語る

日本の研究室リーダーに女性が少ない理由 外国人女性研究者に見えた働き方の現実 

 幸いにも、私は理化学研究所多細胞システム形成研究センターにポジションを得ることができた。採用の結果を聞いたときは、言葉にならないほどうれしかった。理研は子育て支援が充実しているため、研究室リーダーと母親という二役を両立するには、この上ない環境だ。

 今後の目標は、研究室リーダーとして明確なビジョンを持ち、革新的な研究成果を挙げること。そして、母親として日々成長するわが子と格闘しながら、睡眠不足を何とかやり過ごすこと。どちらもハードな仕事だが、これが私の選んだ道だ。

 リークン・ポン(Li-Kun Phng) 理研多細胞システム形成研究センター(CDB)血管形成研究チーム・チームリーダー。マレーシア出身。英国、ドイツ、ベルギーなどの研究機関と国立循環器病研究センター研究所を経て、平成28年から現職。ゼブラフィッシュを用いて、複雑な血管網が形成される仕組みを理解し、血管の病気が起こる原因を探るべく研究を進めている。夫は日本人。家事や育児を平等に負担してくれることに感謝している。