【上州この人】伊香保おもちゃと人形自動車博物館オーナー横田正弘さん(64) - 産経ニュース

メインコンテンツ

上州この人

伊香保おもちゃと人形自動車博物館オーナー横田正弘さん(64)

 ■「あったら楽しいこと」を実現

 斬新なアイデアと仕掛けでファンを魅了し続ける「伊香保おもちゃと人形自動車博物館」(吉岡町)は、運営が難しいといわれる私設博物館で黒字経営を続けている。成功の秘訣(ひけつ)とこだわりをオーナーの横田正弘さん(64)に聞いた。(吉原実)

 --博物館を始めた理由は

 「25歳くらいから古いものが好きで、いつか展示したいと思っていた。民間の博物館は1、2年で尻すぼみになるケースが多いが、収支もうまくいければと思いスタートした」

 --もともとは建設会社を経営していた

 「39歳まで建設業をやっていて、廃業した後、博物館を始めた。建設業もうまくいっていて経営的にも絶頂だったが、好きなことをしたいという考えが強くなった。周りには反対され、成功すると思っている人はいなかった」

 --開館前に描いていたビジョンは

 「日本一感動を与え続ければ絶対に潰れることはないという信念で開館した」

 --今年で開館から23年たったが、どのように展示品を選び、収集しているのか

 「好きなことなので簡単に集まる。好きなことをするのはみなさんが思っている以上に簡単。民間の博物館で潰れてしまうところは、目線が来館者に向いていなくて、オーナーの自己満足になってしまっている。私の好きなジャンルを選んでいるが、超マニアックではなく、誰でも楽しめるものを展示するようにしている。収集のため、国内は北海道から沖縄まで、海外は少なくとも50回くらいは行った」

 --リピーターを常に満足させている

 「小学生から高齢の方まで、どこかで楽しめる仕組みにしているからだと思う。ものまねではなく、自分があったら楽しいと思うことを実現している」

 --おもちゃに魅せられた理由と展示方法のこだわりは

 「小学1年くらいのときにブリキのおもちゃを最初に買ってもらったときの印象が強い。展示するにあたってブリキだけでは満足させられないと感じ、ジャンルを広げた。ショーケースの中に展示しているイメージがあるが、私は昭和の街並みのなかに埋めていく方法にした」

 --幼少期によく通ったという前橋市の中心街に別館をオープンした

 「小学3年くらいから通っていて、今の子供がディズニーランドに行く感覚だった。恩返ししたいとの思いで別館をオープンした。昔のようにお客さんが来て、多くの店舗が並んでほしいなと思う」

                   ◇

【プロフィル】横田正弘

 よこた・まさひろ 昭和28年高崎市生まれ。前橋工業高を経て、30歳で建設会社を設立し、後に年商10億円、社員20人となる。同社を廃業したのち、博物館事業へ進出し、おもちゃと人形自動車博物館オーナーとなる。クラシックカーイベントも開催。