浪速風

今年の10大ニュースに、政治の劣化見せつけた「もり・かけ」を まるで店員に土下座要求するクレーマー

北朝鮮による新型ICBMの発射に抗議する決議が衆院本会議で採択され、安倍晋三首相が発言=12月5日、国会(斎藤良雄撮影)
北朝鮮による新型ICBMの発射に抗議する決議が衆院本会議で採択され、安倍晋三首相が発言=12月5日、国会(斎藤良雄撮影)

今年も残り2週間になった。10大ニュースを選ぶ時期である。候補のリストを見て、北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射や核実験を1位とするのに異論はあるまい。年末までにどう事態が急変するか、予断を許さない。さて、「もり・かけ」の順位をどうするかで悩んだ。

▶森友学園への国有地の値引き売却も、加計(かけ)学園の獣医学部新設も、安倍晋三首相が便宜をはかったのではと疑われた。北朝鮮問題をそっちのけで、国会は「もり・かけ」でもちきりだった。だが、証拠がない。そもそも疑惑でもなんでもなかった。で、周辺が「忖度(そんたく)」したとなった。こちらは新語・流行語大賞に選ばれた。

▶秋の衆院選で自民党が大勝し、安倍政権は信任された。けりがついたかと思ったら、野党はなお、「丁寧な説明はどうした」と追及する。まるで店員に土下座を要求するクレーマーのようだ。これほど政治の劣化を見せつけられた年はない。「もり・かけ」を2位にしたい。