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石田衣良の人気小説をミュージカル化した「池袋ウエストゲートパークSONG&DANCE」が、23日から東京・池袋の東京芸術劇場で上演される。主役のマコト役を務める大野拓朗(29)は「歌やダンスの発信力を借りて、小説やドラマとは違うウエーブを起こしたい」と、「池袋-」初の舞台化に意気込む。(栫井千春)
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「池袋-」は、地元育ちで池袋のトラブルシューターの異名をとる青年、マコトが、池袋西口公園周辺に集まる若者たちや裏社会の住人らが起こす事件を、不思議な調整力を発揮して収めていく物語。平成12年には宮藤官九郎脚本でテレビドラマ化された。今回舞台化されるのは、赤と青をそれぞれのチームカラーにする2つの少年グループの抗争と、両グループのリーダー、京一(矢部昌暉)、タカシ(染谷俊之)の対決にまつわるエピソードだ。
ミュージカルを初めて演出する杉原邦生は、このエピソードを選んだ理由について、「京一の印象的なダンスシーンやわかりやすいカラーの対立構造があり、ダンスや歌を入れやすい」と話すが、それだけではない。