スズキは14日、軽自動車「スペーシア」を4年10カ月ぶりに全面改良し、発売したと発表した。2代目となる新型は、車両の速度や進入禁止の道路標識などの情報をフロントガラスにカラー表示する機能を軽で初めて採用するなど安全装備を充実。手の届きやすい価格と高い安全性能を両立することで、若い子育て世帯から高齢の夫婦まで幅広い年代のニーズに応える。
新型はスライドドアを備えた背の高いワゴンタイプで、室内の高さを35ミリ高くするなど大人4人がゆったり座れるようにした。安全面では、後退時に障害物を検知する自動ブレーキシステムなども採用。価格は133万3800円から。
軽の販売台数はホンダの「N-BOX」が首位を独走中だ。都内で開かれた発表会で鈴木俊宏社長「一歩でもN-BOXの足元に及びたい」と強調。同社は軽で平成29年度に前年度比約1.5%増の54万台を販売する計画で、新型投入でその達成に弾みをつける。