復刻マンガ「マタギ」が異例の重版 背景にジビエ人気や獣害?(1/3ページ) - 産経ニュース

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復刻マンガ「マタギ」が異例の重版 背景にジビエ人気や獣害?

復刻マンガ「マタギ」が異例の重版 背景にジビエ人気や獣害?
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 「釣りキチ三平」で知られる漫画家の矢口高雄氏(78)が40年以上前に発表した「マタギ」が復刻され、異例の重版を続けている。東北地方の伝統的な狩猟集団であるマタギを描いた作品で、山と渓谷社(東京)が10月に文庫サイズで復刻、12月15日までに早くも5刷、計1万7000部を発行した。背景には、狩猟で得た野生鳥獣の肉を食材とするジビエ人気や、各地で相次ぐ野生の鳥獣被害への関心の高まりがありそうだ。(藤沢志穂子)

 「マタギ」は矢口氏の故郷・秋田県で伝説的な存在の「阿仁マタギ」を描いている。若いマタギの三四郎とクマなど獣との駆け引きが生き生きと描かれ、昭和50〜51年に週刊誌で連載、51年に日本漫画家協会大賞を受賞した。平成2年に愛蔵版が出版されて以来、長く絶版となっていた。

 山と渓谷社では近年、獣害やジビエへの関心が高まっていることで、「時代に合ったストーリー」として復刻を決めた。秋田県出身で、子供のころからマタギと接していた矢口氏は、「自然と人との関わりを描くことが僕の作品の一貫したテーマ。『マタギ』は自然との関わりを最も色濃く表現できるドラマだった」と振り返る。