経済インサイド

3期連続赤字に追い込まれたマクドナルドが「V字回復」成し遂げたワケ

 消費者心理を逆なでしたこのコメントについて、同社幹部は「米マクドナルド本社のスタンスに従わざるを得なかった」とカサノバ氏を擁護する。

 だが、米国流を押し通しても日本の商売は当然うまくいかない。翌27年1月には「泣きっ面に蜂」となるデザートへの異物混入問題も起き、客足はさらに遠のいた。

 反省したカサノバ氏は、メディア対応の訓練に励んだという。外見についてもロングヘアを束ね、目力を強調しやすい黒縁メガネを縁なしに変更するなど「柔和なイメージ」へ変貌させた。

 さらに、全国の店舗を足しげく回り、「ママの声」を聞くといった地道な取り組みを続け、失った客の信頼を取り戻そうと努めた。

 カサノバ氏には通訳が常時つくため、幹部会議は基本的に日本語で行われる。意外なことに、米本社との意思疎通を重んじた原田泳幸前社長時代と比べ、英語での会議は減ったという。

 「原田さんは、良くも悪くもトップダウン。現場(店舗)にもあまり姿を見せず、組織の風通しは決して良くなかった」

 ある幹部はこう打ち明ける。