年々増加する外国人客を取り込もうと、松山市の中心市街地の商店街振興組合などが12日、大街道の松山三越前(一番町)と銀天街のきらりん(湊町)の2カ所に、多言語のタッチパネル式インフォメーションボード(案内板)を設置し、運用を始めた。
振興組合などで構成する「HELLO! MATSUYAMAプロジェクト」(松山市まちなかインバウンド誘客促進事業)の一環で、接客用翻訳タブレットの店舗設置やフリーWiーFiの整備なども進めている。
ボードは日本語、英語、中国語(簡体・繁体)、韓国語の5言語に対応。アーケード内の400店舗の情報だけでなく、グルメ・観光情報なども提供している。今月末までの土・日・祝日は、実験的にコンシェルジュが操作方法などのおもてなしを行う。
同市の平成28年の外国人観光客数は前年比40%増の約18万7500人(推定)で、今後も増加が見込まれる。市中心部の商店街はL字型で、全長約1キロ。交通の便や観光拠点へのアクセスが良いため、昨年度から外国人観光客の誘致に取り組んでいる。
松山銀天街商店街振興組合の加戸慎太郎理事長は、「地元の人の生活や空気感を感じてもらい、外国人が長期滞在できるよう魅力づくりをしたい」と話した。