北朝鮮拉致

拉致被害者の増元さん母死去 募る無念と焦り…残された親世代に限られる時間

拉致被害者の増元るみ子さん(家族提供)
拉致被害者の増元るみ子さん(家族提供)

 12日早朝、北朝鮮による拉致被害者の増元るみ子さん(64)=拉致当時(24)=の母、信子(のぶこ)さんが心不全のため亡くなった。「再会が間に合わず無念だ」「猶予がないことを知ってほしい」-。家族や関係者は悔しさと、焦りの声を上げた。

 「病気で痩せ細り、最期は骨と皮だけになっても頑張っていた。るみ子と、どれほど会いたかったことか…」。最期を看取ったるみ子さんの姉、平野フミ子さん(67)は声を震わせ、こう続けた。「被害者も家族も年を取り本当に時間がない。日本政府はそのことを強く感じてほしい」

 政府が認定する最初の拉致の発生から今年で40年もの時が経過した。被害者の帰国を待てずに老いや病で亡くなる家族も多い。未帰国被害者の親は全員、80歳を超え、高齢化が著しい。

 横田めぐみさん(53)=同(13)=の両親、滋さんは85歳、早紀江さんは81歳。有本恵子さん(57)=同(23)=の両親、明弘さん(89)と嘉代子さん(91)も体調が優れない。

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