ネパール、親中政権誕生へ 総選挙、「左派同盟」が小選挙区で過半数獲得  

 ネパールで行われた新憲法下で初となる下院選挙(総選挙)は、第2党の統一共産党(UML)と第3党のネパール共産党毛沢東主義派(毛派)による「左派同盟」が小選挙区で過半数の議席を獲得した。親インドの第1党・ネパール会議派(NCP)は劣勢で、中国に近い左派政権が誕生する可能性が高まっている。

 選挙は11月26日と12月7日の2回に分けて投票が行われ、開票作業が進んでいる。選挙管理委員会によると、11日朝現在のまとめで、小選挙区(165議席)のうち、UMLと毛派は計101議席を獲得。NCPは21議席にとどまっている。比例代表(110議席)でも左派同盟が優勢なもようで、地元紙カトマンズポストは「NCPは壊滅的大敗に直面する」と指摘している。

 選挙戦は10月に入って、一気に展開した。合流も視野にUMLと毛派が選挙協力で合意。両党は中国に近いスタンスを取っており、NCPと激しい選挙戦を繰り広げた。

 NCPは親インド住民「マデシ」への支持拡大を狙う戦略を採用。11月13日に政府は、中国企業と契約していた中部ブディガンダキ川での水力発電所プロジェクトを取り消すなどして、インドに近い層を取り込む作戦に出ていた。

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