佐藤綾子のパフォーマンス講座(19)

元プロ棋士、加藤一二三さんの巻 天才ひふみんに学ぶ3つの魅力

 《パフォーマンス学の権威として知られる佐藤綾子氏が、「リーダーたちに学ぶ伝え方」として、各界の第一線で活躍するリーダーの所作を通じ、社内でのプレゼンテーションや営業トークといったビジネスの現場で役立つテクニックを伝授します。産経ニュースへの特別寄稿です》

何を言われてもへっちゃら…自分の尺度

 戦前生まれで現在も元気に活躍している将棋棋士で今年6月に現役を引退した加藤一二三(ひふみ)さん(77)。14歳の中学生でプロになったというエピソードは何となく現在の最年少プロ、藤井聡太四段(15)と重なるものがありますが、誰とどう比べようが「ひふみん」だけが持っている独特の3つの力は、全てのビジネスパーソンが身に着ければどれだけすてきな世の中になるでしょう。

 今年の「2017 ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10にも入った「ひふみん」。個人の愛称なのに何となくひふみんと聞いただけで、みんなが顔を思い浮かべるのも不思議なところです。実はあまり多くの人に知られていないひふみんの魅力の源泉を探っていきましょう

 将棋盤に向かっているときもそうですが、引退後、さまざまなテレビや新聞、講演などで活躍する姿を見ていて、どの場面でも自分流の尺度がぴしりと座っていることに驚かされます。それは誰が何と言おうと自分が面白いと思うことは面白いと言い、素晴らしいと思うことは相手が藤井四段のような年下であってもきちんと褒める。