浪速風

地球の裏側の「二刀流」が全米を感嘆させる 「野球漫画から飛び出した」ような大谷に期待

エンゼルス入団会見を終えユニフォーム姿でポーズを決める大谷翔平=9日、エンゼル・スタジアム(リョウ薮下撮影) 
エンゼルス入団会見を終えユニフォーム姿でポーズを決める大谷翔平=9日、エンゼル・スタジアム(リョウ薮下撮影) 

1936年、阪神(当時は大阪)タイガースの記念すべき公式戦開幕試合で、完封勝利を挙げたのは藤村富美男である。のみならず3季制の秋のシーズンではホームラン王になった。「ものほし竿」と呼ばれる長いバットを振り回した伝説の強打者は「二刀流」だった。

▶プロ野球の草創期に投打で活躍した選手は少なくない。が、レベルが高くなるとそうはいかない。投手は先発、中継ぎ、抑えの分業制。打者も長打力や俊足など一芸に秀でたスペシャリストが求められる。だから大谷翔平選手は「野球漫画から抜け出したような」希有な存在なのだ。

▶大リーグでの「二刀流」に今からワクワクする。87年のシーズン途中にヤクルトに入団したボブ・ホーナー選手は、4試合で6本塁打の豪打でファンの度肝を抜いた。著書「地球のウラ側にもうひとつの違う野球(ベースボール)があった」には日本野球への批判が込められていたが、今度は感嘆の言葉になるだろう。