「首温活」で肩こりや「睡眠負債」解消 副交感神経アップでリラックス

 首ウォーマーに使用された「PHT」という特殊な繊維は、ナノ化したプラチナなどの鉱物が練り込まれていて、微弱電磁波を発生して副交感神経を活性化し、遠赤外線で血行を促す。その特許を持つベネクス(神奈川県厚木市)は、PHTを使ったリカバリー(疲労回復)ウエア専門のベンチャー企業で、平成22年の発売から50万着以上を販売している。

 「首や肩といった部分用のニーズは高く、使用する生地が小さくなるので価格を抑えられるメリットもある。結果的に、1万円以上するウエアに関心を持っていただくきっかけにもなっています」と中村太一社長(37)。11月には、首から肩までを覆うポンチョ型のネックカバー(5184円)を限定3千枚発売した。ワイシャツの中に着ると、タートルネックシャツと重ね着をしているように見え、外出先でもさりげなく使える。

 「着用によって副交感神経が上がると眠たくなるので、就寝、休憩、新幹線や飛行機での移動中の使用がお薦め。逆に運転時や仕事に集中するときは外して、メリハリある使用をお願いします」

仕事中も「ながら治療」

 花王は11月の1週間、東京・青山に温活カフェを出店。料理を注文したお客さんに「めぐりズム 蒸気の温熱シート 肌に直接貼るタイプ」(4枚入り514円など)をイケメンスタッフが貼ってくれるサービスを実施し、1229人が利用した。女性客の1人は「首の後ろから温まり、ほっとなごみます」。

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