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京都顔見世で当たり役「二人椀久」 歌舞伎俳優、片岡仁左衛門

 とはいうものの、華やかで清艶な色気、あふれ出る情はこの人ならでは。永遠の二枚目は孤高の高みを目指して上り続ける。

(文・亀岡典子 写真・桐山弘太)

 かたおか・にざえもん 昭和19年3月14日、十三代目片岡仁左衛門の三男として大阪に生まれる。24年、片岡孝夫の名で初舞台。平成10年1月、東京・歌舞伎座で「吉田屋」の伊左衛門ほかで十五代目片岡仁左衛門を襲名。人間国宝、日本芸術院会員、紫綬褒章など。屋号は松嶋屋。

 仁左衛門が「二人椀久」の椀屋久兵衛、「人情噺文七元結」の鳶頭・伊兵衛を演じる顔見世興行は12月1日から18日まで、京都市左京区のロームシアター京都で。

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