天皇陛下譲位

5月1日即位でGW「10連休」 2019年、政府検討へ 「休日」と「祝日」で違いも

 政府は、平成31(2019)年4月30日の天皇陛下の譲位に伴い、皇太子さまが即位され、改元される5月1日を「祝日」か「休日」にする方向で検討に入った。即位に伴う儀式などの準備のため、年明けにも設置する菅義偉官房長官をトップとした組織で具体的な検討を行った上で来年中に必要な法案を政府提出で成立させる方針だ。

 祝日法に基づき「祝日」とした場合は前日と翌日も休みとなり、4月27日から5月6日まで10連休となる。「休日」ならば前後は平日のままで飛び石連休となるため、10連休にできないかも含めて検討するとみられる。

 政府は5月1日が休みになれば、国民を挙げて新天皇の即位を祝福できるだけでなく、元号を使ったシステムの改修など改元による国民生活への影響を最小限に抑えられるとみている。

 菅氏は6日の記者会見で「当然、前例も考えていくことになる」と述べた。昭和から平成に改元した際は、即位を宣言する「即位礼正殿の儀」が行われた2年11月12日が政府提出の「即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」に基づき1回限りの「休日」となった。

 祝日法には「その前日及び翌日が『国民の祝日』である日は休日とする」との規定がある。5月1日が「祝日」の場合、祝日の「憲法記念日」である3日と挟まれた2日が、さらに4月29日の祝日「昭和の日」と挟まれた30日も休日となり、10連休となる。

会員限定記事会員サービス詳細